スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

広島大学

2010年01月18日 01:51

広島といえば、広島大学があります。
8つ目の帝国大学に、という運動も起こったくらいの、レベルの高い大学です。
とまあ、面白そうなのでキャンパスを覗いてきました。



・・学生運動かな、政治色豊かな看板が立ってる。
おお、ローソンがあるぞ。24時間やってるのかなあ。
キャンパスの真ん中にでっかい池だ。なに、ヌシがいるだと!?

大学構内に川やら林やら、それから購買,学食も複数あって、通うにはいいところだと思いました。



しかし大学たるもの、授業を見てみなければ!
というわけで、目星を付けて忍び込むものの、皆してレポートだかプリントだかを用意していて怖くなって逃げ帰り、適当に飛び込んだ教室がまったりした雰囲気だったのでそこで講義を聴いてきました。
化学の授業で、普通につまらなかったけれど、どこでもそんなものなのかも。
印象的だったのは、「広大生としての自覚を持って云々」と先生が話していたこと。
学生も礼儀正しい印象を受けました。



そして・・・びくびくしながら授業にスネークするのは疲れるので、それっきりにして図書館を見てまわりました。

広島大学/東広島キャンパスには、工学・理学部の図書館、西図書館、中央図書館の3つがあります。
学校の図書館というと、教科書のようにつまらない内容でしかも出版してから10年以上経ったものばかりしか所蔵していない、「雑誌の立ち読みスペース」以上のものではない印象がありました。
少なくとも、今まで通ったところのはそうでした。
しかし、ここはそうではなく、書架の間を歩くだけでおもしろそうなタイトルが目に入ってきました。


いくつか紹介すると、
「知っていますか? 放射線の利用」岩崎民子
放射線/放射能の違いから、放射線を利用して造られる身近な製品の紹介、そして放射線による事故の例などが書かれた本です。
放射線の単位も、あれはたくさんあって非常にややこしいのですが、わかりやすく解説されていました。
それから、この本を読んでちょっと腑に落ちたことがありました。
いつだったか、中国からヨーロッパのどこぞの国に輸出された製鉄からコバルト60が検出されて、問題になったことを覚えているでしょうか。
当時は、「さすが中国」という感想しか出ませんでしたが、製鉄の過程で放射性物質を用いる過程があるらしいのです。
どういうことかというと、鉄を溶かす高炉は内部温度が2500度にもなるので通常の方法では摩耗度を測れない、そのために内壁にコバルト60を埋込み、そこから放射されるガンマ線強度を外部から計測することでどのくらい摩耗しているかを調べるのだそうです。
内壁の摩耗でコバルト60が溶鉄に混入したんですね。
現在の日本ではそのような方法はとられていないのですが・・念のため。


「考える脳 考えるコンピュータ On Intelligence」Jeff Hawkins, Sandra Blakeslee
知能とはどのような作用から生まれるのか、知能を持つコンピュータを作るにはどうすればいいのか、筆者(主にJeffさん)の考えが述べられています。
このJeff Hawkins という人はコンピュータ会社をいくつか設立しているのですが、最終的には、「会社では自由な研究ができない」と神経科学研究所を設立してしまった人です。
例えがくどいほど使われているのですが、それを上回る面白さと発見のある本でした。

神経科学の観点から、トップダウン方式で知能の本質を探るアプローチが書かれていて、曰く、『"理解"とは"予想"である』というのが筆者の考えです。
そしてここが重要な点なのですが、この本で示されたアルゴリズムは実際にニューラルネットに適用可能だという点です。
ソフトウェアニューラルネットを作ってみたいと常々思っていたんですよね・・・やらないかもしれませんが。


「死はなぜ進化したか Sex & The Origins of Death」William R. Clark
"死"はなぜ起こるのか? そもそも"死"とはどのような現象なのか・・
細胞レベルの死"アポトーシス"から個体レベルの死まで・・最後まで読めなかったのでよくわかりませんが、大体そんなことです。
「ヘイフリックの限界」の由来についても言及されていました。
ヘイフリックさんが提唱した何かかと思っていましたが癌細胞の宿主の名前だったんですね・・
え、ヘイフリックの限界くらい20代の人は知っていますよね。

リンパ球はその攻撃性が暴走すると困るので自殺キーが発現しているとか、B型肝炎ウイルスは実は肝細胞に対しては無害で、肝細胞に埋込むDNAから作られる体外由来のタンパク質がリンパ球の標的になってしまう、いわゆる免疫病なのだとか。
原題の片翼である"性"を生物が獲得したことで、個体としての生物は死ぬ必然性が生じた・・くらいまで読みました。
ところどころに挿入されている、心臓発作で担ぎ込まれたおじいさんの物語の結末も気になるところです。


広島だけに原爆や平和に関する本も充実していましたが、3日間ではとてもそこまで見て回れませんでした。
そうそう、中央図書館には洋書や古書もかなりの量が所蔵されていて、例えば「TEXT BOOK OF PHYSICS」という本は見開きに『大正6-10年 高師使用教科書』と書かれていました。
広大の前身の師範学校のことでしょうか。

そしてさらに古く、黒カビでぼろぼろになった本もありました。
飾り文字が全編に使われていて全く読めなかったのですが、とにかく1839年に出版されたもののようです。
無造作に本棚に突っ込まれてていいのかな。

洋書に古書とは、なかなか目にする機会がなかったのでとても刺激的でした。



とまあ、今回の広島遠征はこれでおわりです。
広大を見て回れたのがいちばんよかったかな。
最近読書から離れていたけれど、市立の図書館はあるし名大も近いので、行ってみるのもよさそうです。
スポンサーサイト


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://actiasartemisaliena.blog6.fc2.com/tb.php/196-0f64da76
    この記事へのトラックバック


    最新記事


    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。